4月から教員になられる方向けの記事になります。
(主に小学校向けかもしれません)
「4月からいきなり始まる教員生活。何を準備しておけばいいんだろう…。」
という不安を少しでも取り除けたらと思います。
今回は「持ち物編」としたいと思います。
必需品
普段着る服
最初にして大きな悩みの種かと思います。(特に女性の方)
着任してからしばらくは、スーツなどのいわゆる“きちんとした”服装が望ましいかと思われます。
男性はスーツを着ておけばよいのであまり心配がないかもしれませんが、女性の先生方は服装に悩むこともありますよね。
私の知り合いの女性の先生は、1年目の夏休み期間から、スーツではなくオフィスカジュアル系に変えた、という方がいました。
5月にはオフィスカジュアル系にした、という方もおり、やはり勤務先の学校の雰囲気にもよるかもしれません。着任当日や始業式にはきっとスーツを着用すると思いますので、その後の服装については着任後、職場の先生に聞いてみるのが1番安心で手っ取り早いと思います。
また、教師は休み時間に子どもと外で遊んだり、チョークの粉が付いたりなど、スーツを着る他の業種と比べて、圧倒的に服が汚れやすい職業だと思います。
始業式や入学式、卒業式などの儀式の際にはきちんとした服装にすべきだと思います。
ですが、普段の学校生活に関しては、スーツはスーツでも比較的安価なものを着用することをおすすめします。
スーツを専門に取り扱う店でなくてもスラックスのようなものが売られています。
走る、立つ、しゃがむの多い職業ですから、ある程度伸縮性がある物が使いやすいですね。
ジャージ、運動靴
体育の授業がある先生は言うまでもなく必須です。
明確なきまりはないのかもしれませんが、「落ち着いた色のもの」が安心だと思います。
子どもたちに「華美でないもの」を推奨している学校もありますから、落ち着いた色のものを準備しておく方が、不安要素はなくなるかと思います。
また、知り合いに「フード付きの上着は、安全の観点からあまり良くない」と管理職に指摘された教員もいますので、不安な場合は避けておくと良いかもしれません。
室内用の履き物
小中学校では、基本的に室内用の履き物がメインになると思います。
スリッパのようなものは、恐らくどの学校でも推奨されていません。
基準は「緊急時に、安全かつ迅速に移動ができるもの」とよく言われます。
中学生の頃、体育を担当していた先生が「体育館の床に跡がついてしまうから、きちんと室内用の履き物(靴底が飴色のもの)を履かないといけない」と言っていました。
フットサルを例にしていますが、飴色のいわゆる室内向けとはこのような物です。
靴底がこのような色であれば間違いはありません。
ただ、実際のところは、一般的な外履きのスニーカーを室内用の履き物として使用している先生もかなり多いです。
ですので、そこまでこだわる必要はないかと思います。
私が受けた印象としては、スポーツ大好きな先生は靴底が飴色のシューズを履いている、という感じです。
私はデザインが好みということもあって、よくフットサルやバドミントンのシューズを使用しています。
ホイッスル
笛です。体育の授業で使用します。災害発生時や不審者侵入時など、緊急時に使用することもあります。
吹いて音が出れば特にどんなものでも大丈夫です。
スポーツショップにはもちろん、100均にも置いてあります。
私はスポーツが好きなこともあり、スポーツブランドのホイッスルを使用しています。
教師1年目のころ、100均で買った笛を使っていたのですが、生徒指導と体育でバリバリ活躍されている先生に「安い音だな〜〜笑」と言われたことがあります。
なんとなく恥ずかしかったので、現在使っているスポーツブランドの物にすぐ買い替えました…。
「笛の音に違いなんてあるのかな」と思っていましたが、グラウンドから聞こえてくる他の先生方の笛の音を聞いていると、確かにホイッスルの種類によってかなり違うことに気付きました。
ただ、値段は関係なくとにかく音が出れば大丈夫です。
印鑑
ペーパーレス化、業務改善などによって、書類に印鑑を押す文化は少しずつ勢いを落としていますが、印鑑が必要な場面はあります。
保護者に配付したり、校外の機関に送ったりする文書やデータは、事前に管理職の先生に確認してもらわなければなりません。(起案と言います。)
その際、起案者の印鑑が必要なことが多いです。もしかしたら、その印鑑文化もなくした学校もあるかもしれませんが。
また、公的な文書などには印鑑が必要です。
あると良いかも
水筒
学級担任、特に小学校勤務であれば、子どもがいる日中の間はなかなか職員室で水分補給、なんてことはなかなかできません。
保温ができるものがあると、冬場はありがたいかもしれません。
スタンプ
一口にスタンプと言っても、「見ました」「OK」「すばらしい」のように、使うシチュエーションによってスタンプも変わってくる場合が多いです。
文房具コーナーがあるお店には、ほぼ確実に品揃えがありますから、ふらっと覗いてみるといいかもしれません。
必ずしも必要なわけではありませんが、あって損はないものだと思います。
A4サイズのケースや棚
これは人によります。
私は整理整頓が苦手ですので、100均などにある棚(1段ずつ売られていて、組み合わせて3段にしています。)を購入し、授業で使用するプリント類を保管しています。
またホームセンターで引き出し式の4段ボックス(これもA4サイズ)を購入し、子どもが使用するプリントを入れています。
①ただのコピー用紙(A4サイズ)
②ただのコピー用紙(B5サイズ)
③5mm方眼用紙のコピー
④連絡帳の用紙のコピー
のような感じです。
①②は係活動で使えるように、③④は忘れ物をした子どものために用意しています。
カレンダー
私はiPadを所持していますが、Appleの有料アプリ“Good Notes”を購入し、スケジュール帳として利用しています。(板書計画やノート計画の作成などもこのアプリで行っています。)
ですが、書類の提出締め切り研修会など、日時を手早く確認するために、卓上カレンダーを職員室の机上に置いています。
タブレットを教室に置いたまま一旦職員室へ仕事をしに行った際に、「○○日の放課後に△△をお願いしてもいい?」と、急に予定が追加・修正されることもありますので、備忘録として購入しました。
終わりに
ボールペンや丸つけ用のペン、付箋など、学校の予算で購入してある文房具類も多いです。
したがって、基本的には着任後に近くの先生や事務の先生に確認してから、購入が必要なものを揃えていくと良いと思います。
特に学級担任の場合は、勤務校の教室や収納スペースの広さなどによって、あると良いものが変わってくる可能性もあります。
文房具類や収納グッズ、ちょっとした時に使える道具、などの持ち物は、先生の個性が表れるような気がします。
先生方の教室をチラッと覗いたり、直接聞いてみたりして、真似をしてみるというのも一つの手だと思います。
最初のうちは分からないことだらけで、「何が分からないのかが分からない」という状態だと思います。
これまでの大学生活等と異なるのは、「4月からいきなり子どもたちの1年間を預かる責任が生じる」ことだと思います。
分からないことや不安なことは、どんなに些細なことでも周りの先生に確認すると良いと思います。
少しでも参考になることを願っています。